パンの恨み
前回の記事で結婚記念日のことを書いたので
結婚式の嫁ちゃんの破天荒な行動を思い出した。
披露宴で出る食事は嫁ちゃんの意見で絶対美味しくて豪華じゃないとダメということで奮発してランクを上げることにしたわけ。
ブライダルフェアなんかにも足を運んで自分たちで味見してメニューを決めたのよ。
それはもう目が飛び出るぐらいの料金。
「みんな自分たちを見に来てるわけじゃないから!ご飯食べに来てんだから!」
と嫁ちゃんは言う。
話を聞くと披露宴に行く楽しみは食事らしい。
何故か披露宴の当日は自分も食べる気満々の嫁ちゃんに
身の回りのお世話してくださる方が
「当日、お嫁さんはお色直しとかで忙しいし、緊張や感動でほとんど食べられない方が多いですよ~おほほ」って言ってきたんだけど
全然話し聞いてないよね。
そしてやってきた式当日。
私は友達やお世話になった方にお酒を注いだり、注がれたりしてバタバタだったわけ。
嫁ちゃんも友達と話したり、余興があったりして楽しんでた。
でお色直しに行った時のこと。
その間に、私が制作したプロフィールビデオなんかも流して会場にもチラホラ泣いて下さる方もいて。
いい感じの雰囲気が会場を包んで、奥さんが弟と一緒に入場。
みんなも「わ~~」という声が上がる。自分が出迎えて更に会場は盛り上がる。
合図で席について司会の方が次の進行をし出す。うん、いい雰囲気だよ。
・・・ちょっと
・・・・ちょっと!
ん??隣で嫁ちゃんがボソっとなんか言ってる。
「・・・ん??どうしたの??」と聞き返す。
「私のパンがないんだけど、お前食っただろ。返せ!」
えええええええええええええええ!!!!!!!
完全に濡れ衣!!!
ってか今、パンを気にするところですか!!!
そしてこそっと「あのウエイターさんが下げたよ、次の料理が来るから・・ボソボソ」と伝えたら
「誰!?どの人!?」
完全にパン下げられて怒ってるー。
結婚式どころじゃないー。
その後、一番感動する嫁ちゃんがお手紙読むシーンもずっとパンを気にしていて一切泣きませんでしたw
しかもお手紙も5行ぐらいしか書いてないから凄い短いのw
その後、その一つのパンだけ食べられなかっただけで嫁ちゃんは
前菜から、肉、魚、椀、デザートまで全て完食。
プランナーさんに
「僕の担当で初めてです、全部食べた人」
と言われて
「パン、食べてないし」
と返した嫁ちゃんでした。